旦那は、生まれ変わっても結婚したい男か?
この質問にイエスと返せる妻は世にどれほどいるんだろうか?私はノーだ・・・・・・。
もし・・・生まれ変わって再び誰かさんと結婚するのなら希望がある。
今の旦那より家庭的で子供が好きな男であること
今の旦那より女性の扱い方が器用な男であること
今の旦那より自然で頻回なスキンシップができる男であること
注文を付け始めるとキリが無いけれど、私だって女。男を選ぶ権利もあれば希望もある。とは言え、今の旦那に今以上の男性像を求めるつもりもない。
今以上の男性像を求めるつもりもないあきらめ感は、旦那と結婚して後悔していても離婚しない理由のひとつでもある。
あきらめ感を肯定するのは、特段、何にもこまらない結婚生活だからでもある。平凡でも安定的に働くサラリーマンの夫。
おまけに、わたしは専業主夫でいられる幸せ者。
何の不自由もないいまだからこそ、愛よりも愛情よりも平凡さに人生を預けてしまった方が〝楽だから〟結婚を後悔しても離婚しない私なんだろう・・・・・・。
ただし・・・厄介なのは、平凡で困らない結婚生活であるほど自分を省みる機会が増えてしまうことだ。すると、今のままで年老いてゆけば〝それなりの人生〟であるはずなのに、冒険したいと考えてしまう。
これって女の本性か・・・・・・?
女の本性も冒険もいいのだが、ともあれ、将来に「生まれ変わってもこの男と結婚したい」と感じられるような夫婦でありたい。
私のような身勝手な女が、生まれ変わっても今の旦那ともう一度結婚したいか?なんて問いを立てること自体おこがましいのだが、実は、私たち夫婦は似たもの同士である一面もあるのだ。
私も彼も、なにかに夢中になればトコトン夢中になるタイプだ。
ただ、夢中にはなるが時限的でスーッと飽きてしまえばポンと投げ出す性分も、これまた似ている。
大の電機部品好きの夫。電装関係というか、配線が好きなのである。パソコンと他のデバイスとの接続で配線だらけになっている光景が大好きな男なのである。
複雑な配線を最適な伝送方法で完成させた時の至福は彼にとって最高の醍醐味であるようだ。パズル好きな男でもある彼の趣味性は、どことなくオタク的であり繊細・・・なのがよくわかる。
完成品を私に見せて喜ぶ夫。「ねっ・・・ゴチャゴチャの配線見るとワクワクしない?」と聞いてくる。「ワクワクしないなあ・・・」と答えると「なーんだ、どうして?」なんて納得しない様子だ。
一方
近頃はお菓子作りに夢中になっている私。
お菓子作りに使うキッチン小道具をカゴを買い、道具をしまいこんで眺めていると、作らなくてもワクワクしてくる。
「ねぇ、見てよ!お菓子作りの道具だよ」「何それ?」と夫はサラリと流す。
「見ているだけでワクワクしない?」「は?ワクワクなんてしないさ」
なるほど、お菓子作りの小道具も電気の配線も価値と無価値の混在する似たようなものなのだった。
生きてきた属性はまるで違う二人だが、二人は結婚して離婚の危機を乗り越えながらも二人、いっしょに生きている。
さて、生まれ変わってもこの男と結婚したいか?
今のところ答えはノーだが・・・・・・似たもの同士の二人には答えが変わる余地はこの先にあるのかもしれない。スポンサーリンク