夫から〝ほめられること〟のない日常が繰り返されればどうなっていくのか?
妻として主婦として、家庭のために努力するとほめられることで報われた気持ちになるものだ。別段、主婦業のすべてが犠牲的なものであるとは解釈していない。が、報われた気持ちというものはとても大事なことじゃないか。それによって私は自信がつくし、もっとがんばろうと思える。
言葉じゃなくてもいいんだ。
そっと頭をなでるように私の髪に触れてくれるだけでも、それは言葉に代わる妻への好意であり感謝であると思う。
ちがう……好意でも感謝でもほめられることでも、細かいことはもういい。
とにかく、言葉でも態度でもどっちでもいいから〝ほめてくれる以前の問題〟私というパートナーに興味を持って欲しかったんだ。
それさえあれば、結婚観について詮索する機会なんて私には訪れなかったはずだ。
悲しいかな……そういうものが、結婚してからいつの日か消えていた。
夫婦――。
お互いに関心が無いのに共生する意味がどこにある?
結婚当時、出張で夫がいない夜は不安で眠れなかった。
いつの日か、夫が不在であれば不思議なほど気持ちが軽くなった。
この結婚を後悔しているのか?私。
あの日の不安な夜はいったいどこに消えたんだろう。スポンサーリンク