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結婚を後悔させる理由があふれている
それでも離婚しないのは
愛が消えぬから・・・?
「結婚なんて面倒なだけ」そんなことを口ずさんでいた夜オンナも、いつしか妻となった。そして、生まれて初めて経験する〝ひとりではない幸せと喜び〟けれど幸せなんてつかの間だった・・・結婚とは・・・後悔するもの? 過ぎゆく時間に問いを立てる・・・

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スマホばかりいじる旦那と妻の存在感


幸せな結婚生活には平凡であることかもしれない。

〝いってらっしゃい〟〝いってきます〟
これほど平凡なやり取りが毎日を幸せにしてくれる。
〝ただいま〟〝おかえり〟
これだけの平凡なやり取りが毎日を幸せにしてくれる。
結婚して幸せだと感じるためには経済的な余裕も必要かもしれない。けれど、なにげないひと言のキャッチボールは全ての夫婦関係の土台であるに違いないと思う。
夫婦って、キャッチボールをできる相手かどうかが大事なんだな。
でもそれは、私のあこがれた夫婦像に過ぎなかったんだろう……。

案外安くあげられてさっと用意できる夕飯が〝お鍋〟だろう。
もうひとつ、一緒に食べるというありふれた光景が自然とできあがるレシピでもある。
夫婦のコミュニケーションに不安を感じることが少なくない私は、お鍋の頻度を意識的に上げる傾向にあったのだ。
いつもいつも愛想の無い態度の夫だけれど、食べるという行為を向かい合って行えば気持ちの疎通も促されるはずだ。
ちょっとした会話で良い……私を向いて欲しかった。

――その日も鍋にした私。
卓上型のガスコンロをダイニングテーブルに置いた。
向かい合い、1日の出来事に話を咲かせて幸せを感じたい。
テレビによそ見しながらだっていいんだ。夫婦らしい1日を過ごしたいんだよ。

〝おかえり〟と迎えた私に目も合わせずにすれ違う夫。
まあいいや…いつものことじゃないか。
さあ、食べようよ。おいしそうな匂いでしょう?
「ああ……うん、ちょっと待って…」
「………」
お腹が減ってないわけでもないだろう。それなのにソファに寝っ転がりながらスマホをいじる夫は、たかが夕飯の鍋に込めた妻の気心を知る由もない。

鍋からは湯気だけが立ち、時間だけが過ぎてゆく空しさに私は包まれている。
すると、ただただ待っているだけの私の様子にやっと気がついたのだろうか?ようやく夫が言葉を発した。
「もう先に食べててよ」
「え…?」
「じゃ、10分待ってくれる?あと少しで…」
「さっきからなにやってんの?はやく食べようよ」
もはや、返事さえしない夫はスマホの画面にとりつかれているようだ。


家に帰ってきてスマホをいじるなとは言わない。

けれど、すでに煮え切った鍋をさらに寝かしてまで熱中しなくてはならない感覚が私には理解できないのだ。
そうして、理解できない気持ちは不快へと変化する。
「さて、そろそろ食べよっか…」
そう言ってようやく椅子に座った彼は、私を見ることなく鍋を見た。
ああそうか、彼にとって私の存在感はスマホと鍋の次なんだろうな。

けれど、ここでふくれてしまえば大人げないじゃないか…
食事中に面倒な夫婦喧嘩はご免だし、ここはひとつ憤りを封じ込めて明るく振る舞おう。と、心で何を思おうが口角を上げてニッコリするなんてお手の物だ。
でもそれでいいじゃないか、妻のコミュニケーション努力で平凡で幸せな結婚生活が築かれるならそれでいいんだとさえ感じていた。
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