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結婚を後悔させる理由があふれている
それでも離婚しないのは
愛が消えぬから・・・?
「結婚なんて面倒なだけ」そんなことを口ずさんでいた夜オンナも、いつしか妻となった。そして、生まれて初めて経験する〝ひとりではない幸せと喜び〟けれど幸せなんてつかの間だった・・・結婚とは・・・後悔するもの? 過ぎゆく時間に問いを立てる・・・

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高望みする妻と義務感にもとづく夫の行動


生きてる以上誕生日は年に一度やってくる。と、そんな当たり前の話はさておき……
結婚して初めて迎える旦那のバースデー。
かわいらしいケーキを買いポッと嬉しくなった。
ささやかなプレゼントを選びながら幸せを感じた。
そうだ、あの日は紛れもなく〝特別な日〟だった。
もっとも、どんなときも無関心を装う夫だから「わー!kakoちゃんありがとう!うれしいよ」なーんて言葉を求める方がナンセンスなのは知っている。
けれど、きっと心のどこかにthank youとI love youがなりを潜めているに違いないとほくそ笑んだ新婚時代。

一足遅れて今度は私の誕生日が巡ってきた。
子供もいない私たち夫婦だったから、旅行だって気ままに行けた気がする。
そういう暮らしぶりの中で、航空会社のバースデー割引の案内に目がとまった私。
「いいねこれ……ねえ、友達と行ってきていい?」
「かまわないよ、ゆっくりしておいでよ」
と……バースデートラベルを快諾してくれた夫。
とは言え、誕生日当日に帰宅できるような旅行日程を組んだ。

旅行先からは適度にメールを送り、時折、電話を入れた。
それでも、返信もなければコールに応答することもない。
やっと電話に出たかと思えば「こっちは大丈夫だからゆっくりしておいで」と、まるで旅行の延長をほのめかすような口ぶり。
わからないでもない……
彼にしてみても、結婚以来はじめての〝一人で過ごす時間〟だったから、それを満喫した気分に浸ることは不自然な話でもないんだろうと思う。
けれど、後から知ったことは〝相当、満喫していたらしい〟ということだった……。


当初の予定通り、誕生日当日に帰ってきた私。
なんと!夫は空港まで車を走らせてくれたのだ。
うれしいじゃないか、私。
そばに居た友人さえ「いい旦那様ねーうらやましいよ!」なんて冷やかされてポッとする私は、いつのいつからこんな純な女になったのか?
それはさておき…
旅の開放感で得た開放感が無くはない主婦のストレスをカラッと乾かしてくれると共に、帰宅後に用意されていた私へのバースデーケーキに〝幸せを感じていた〟

ところが、夫の特別さはそこまで。
早々と皿にのったケーキとコーヒーをたいらげると、ソファーに寝っ転がった。
そしてテレビをONにすると、そこで嫁の存在感は視界から消えたようだ。

義務に駆られた夫を感じていた。

旅先でのおもしろおかしい話、ステキな風景、わんさと写してきたデジカメ画像…そのどれもが彼の興味対象ではない。
楽しかったエピソードを聴いてほしいと望む妻の気持ちと、旅行を許し、ささやかでも祝う気持ちを添えたこの日の行動は夫としての義務を果たしたのだと感じさせる彼との間には、根本的に格差があった。また、格差を露骨にしないためにもテレビの存在は頼もしい限りだったか……?

さて、例のごとく…そのままお眠りモードの夫。
旅行の話は聞いてくれなくてもいいから、ちゃんと布団で寝てよ、風邪ひくからさ……そんな声かけをしながら近づくと「さわらないでくれ」と言い返される始末。

テーブルの上に置いたままのケーキの折り箱を見ながら考えた。
〝一応のこと〟をしたんだろう、この人は。
旅行の許可や、出迎え、用意したケーキ…
一応のことをした履歴さえあれば、達成感まがいの感覚と共に背中を向ける旦那なのだ。
こんな私たちの新婚時代――
あたかも二人を観察するかのように視点を変えれば、望みすぎの妻と義務感に支配された夫が繰り広げる滑稽が目に映るかもしれない。
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