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結婚を後悔させる理由があふれている
それでも離婚しないのは
愛が消えぬから・・・?
「結婚なんて面倒なだけ」そんなことを口ずさんでいた夜オンナも、いつしか妻となった。そして、生まれて初めて経験する〝ひとりではない幸せと喜び〟けれど幸せなんてつかの間だった・・・結婚とは・・・後悔するもの? 過ぎゆく時間に問いを立てる・・・

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しつけの違いは結婚生活に如実に表れる


親のしつけは厳しかったように思う、私のことだ。

小さな頃から、言葉遣いや近所への挨拶に加えて食事作法まで広く細かくしつけを受けたことを記憶している。

ご近所や先生など目上の人に対する言葉遣い、かかってきた電話に出るときは「山本です」では絶対に怒られた。「山本でございます」が正解だ。
漫画やテレビを見ながら夕飯を食べるなんて論外であり、もしや見つかれば箸を持つ手をぴしゃっとたたかれる。
他家に出向くとき、迎えるとき、今どき正座をして客人をもてなす小さな子供がいるだろうか?我が家ではそれが当然の振る舞いであった。

ただし夜の世界で働き出した頃、幼少期のしつけは蒔いた種が花を咲くかのように私に彩りを与えてくれた。
つまり、客受けが非常に良かったのである。
私が相手にするのは、ほとんどが人生の先輩であり目上の男性、加えて社会的地位の高い男性も少なくない。そんな人物を相手に内面から自然に感じさせる行儀の良さは、直感的な印象を随分良くしてくれた。

子供とは親に似るものだ……。

私も、親から受けたしつけの内容を、今度は夫に照らすようになった。
ましてや専業主婦になって毎日毎日ダンナの日常を目にするようになると、私が幼少期にぴしゃっとたたかれたような項目が至る所に見えてきてどうしようもなくなるのだった。

子供は親に似るもの……
そう、だから夫の実家は礼節も作法もまるっきり気にしない家だ。
そこで育った夫は、結果、大人になっても主人になっても礼儀に欠く人物だ。

そういう真逆の人物が共に暮らすとどうなるか?
無意識に両者の〝地〟が現れてくるのだ。
ダイニングテーブルに肘をついて食事をすることが気になるか気にならないか?
肘をつくスペースが無ければ肘はつけまいという発想で、ヒョイと食事を口にした瞬間に小皿をスーッと差し入れる。
直後、再び肘をつこうとした夫は、あれっ?としつつ、箸を持った手を自分の膝上に置いた……。ダメだ…私風に旦那のマナーを改善するには双方が白髪交じりになる頃だろうか……?

義実家に訪問したときもそうだった。
玄関で靴をそろえて上がろうとした私は、来客があることを知っていたにもかかわらず、脱ぎ散らかされた靴をひとつひとつ直しておいた。

待てよ……こんな態度、義母さんに向けて嫌みにはならぬだろうか?と思ったが、迷った場合は直感で行動するのが常だ。その場合、私の直感を培うのは受けた〝しつけ〟だろう。
夫の実家は田舎の広い家だ。都会のマンションのようなリビングの代わりにちゃんとした客間が存在する。ならば、さぞ礼儀作法には厳しい家柄であると思いきやそうではない。
正座をして客間を開けた私に驚いた義両親。
もちろん、その後も義両親にすればガチガチの堅さを感じることであっただろう。三つ指をついて頭を下げると、義両親はもうタジタジになってとにかく頭を下げ始める……。
なんだか…気の毒でさえあったお二人の困惑する表情はいまだに覚えている。

どうやら、私の受けたしつけが活かされたのは接客においてであり、礼儀正しい嫁を評価しない家柄の義実家であれば、厳しいしつけは相方の肩をこらすだけの話であった。
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