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結婚を後悔させる理由があふれている
それでも離婚しないのは
愛が消えぬから・・・?
「結婚なんて面倒なだけ」そんなことを口ずさんでいた夜オンナも、いつしか妻となった。そして、生まれて初めて経験する〝ひとりではない幸せと喜び〟けれど幸せなんてつかの間だった・・・結婚とは・・・後悔するもの? 過ぎゆく時間に問いを立てる・・・

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うつ病の希死念慮に夫が放った言葉


なんでこの人と結婚したのか?

なぜ好きになったのか?
愛に盲目だった頃は結婚した理由を自問する機会がなくとも、誰もが経験する倦怠期には結婚した理由を考え、対を成すように結婚したことの後悔に抱かれるものだ。

愛情という感情で結婚して、生きる意味と理由が後悔となり、結婚してしまったという変わらない事実を否定し始めると離婚の二文字が毎日を埋め尽くす……。

そういう人は多いと、私は思うのだ。
愛されたい、愛されない自分。理解されずに束縛だけが自分を包み込む結婚生活。きっと自分は不満だらけなのに、後悔の念をひたすら隠すことは時間が経つにつれて馬鹿らしさに包まれる。

グウグウと寝息を立てて眠る旦那、真夜中にさめざめと泣く私。
結婚をこれほど後悔しながら離婚しないのはなぜだ?そうやって自分を責めるようになると、私はメンタルのキャパシティを超えてしまい病的に壊れてしまったのです。

結婚してうつ病になった時でした。


妻のSOSが夫に届かないほど悲しいことはなかった。同じマンションの主婦友達や、実家の両親や義実家の人々とのコミュニケーションに問題が生じても、夫との関係さえ良好であれば私は生きていける。
配偶者の存在とはそういうものじゃないか。
配偶者とは最後の最後の味方であり、心のよりどころじゃないか。
でも、もうだめだ。私には味方がいない…。夫婦でありながら夫は一人で生きている。そういうことを確信した私は離婚を決意した。

以前にも書いたように、離婚の決意は抑鬱感に煽られたものでもあった。つまり、精神的に正常な現実検討能力を欠いた状態で離婚を決めたものだから、計画性よりも衝動性が先立ち、よくある話で離婚願望と希死念慮が同列で自分を覆ってしまった格好だ。

毎夜のように病的な悲観に明け暮れる私は、眠る夫を揺すり起こして言った。
「死んでしまいたい」と。すると夫は眠そうな目で私に告げたのだ。
「だったら、君のお母さんに理由を言っておいて欲しい。後々、僕が困るからね」
瞬間……涙は引き、夫から離れた。
怒りか?悲しみか?わからない、わからないが…強く動揺した。

初めて精神科クリニックを訪ねた夜、状況を報告する私に「結婚してうつ病になったことは僕のせいだと考えないように努める」と言った夫。
自分が妻のこころを壊したと考えると自らが混乱してしまうからだそうだ。
そうして病状が悪化して希死念慮の駆られた妻に言い放った言葉は、理由を明確にしておかなければ自らが面倒なことになると……

悪夢のような夜。
私は心を引き裂くような後悔の念に駆られ続けていた。むしろ希死念慮は吹っ飛び、この人と結婚してしまった失敗を悔やみ、朝まで体中がほてった。
抑鬱感は過度な神経の高ぶりに変わり、私を不穏にした。

翌日――
気がつけば病院に担ぎ込まれていた私は、精神安定剤と看護師の優しい笑顔に助けられるかのように……病棟のベッドの上で目を覚ました。
後日――
夫は当日、何事もなかったように出勤していたことを知った。

病室で、天井を見つめながら毎日毎日考えた。この人と結婚して良かったのか? 胸が炙られるような焦燥感に駆られるのに答えは出ない。
自分の存在も消えない、婚姻関係も消えない。もちろん、夫から聞かされた言葉が脳裏から消えることもあるまい……

愛情主導で結婚すると愛が消えれば後悔し始める。愛とはやがて薄れゆくものだ。そう、直面する事態は起こるべくして起こった事態なのだ。
私たちの結婚には一緒になりたい感情だけがあり、一緒でなければならない理由がなかったのだ。だから後悔した。当然の結果だったのだろう……。
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