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結婚を後悔させる理由があふれている
それでも離婚しないのは
愛が消えぬから・・・?
「結婚なんて面倒なだけ」そんなことを口ずさんでいた夜オンナも、いつしか妻となった。そして、生まれて初めて経験する〝ひとりではない幸せと喜び〟けれど幸せなんてつかの間だった・・・結婚とは・・・後悔するもの? 過ぎゆく時間に問いを立てる・・・

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妻と女を両立できなかった薄っぺらい私


夫と結婚してからは生活のリズムが昼夜正しくなったことと、夜の仕事をしていた頃のように〝お酒〟を飲む量がグッと減ったこともあって、それなりの健康な人に徐々に変化していた。
仕事とはいえども、私を求めて来店してくれるお客さんのボトルを早々と空けて売り上げを伸ばすために高いお酒をガブガブ飲み干す毎日なんて、精神的にも肝臓にも良いわけがない。
そんなわけで、化粧を落とすと少し浅黒さが気になっていた顔の血色も次第に良くなり、厚化粧で色気を装飾していた自分ともおさらばして、自分で言うのも気恥ずかしいが年相応の女の素顔に戻れたような気がしていた。

それより、衣装よりもエプロンの似合う専業主婦に転身できたことは私にとって人生の転機とも言えたはずだ。


ところで、貯蓄なんてないが日銭はけっこう持っていた頃の私は欲しいと思ったモノは欲しいときに買っていた私。
専業主婦になってからは欲しいモノを欲しいときに買うことを我慢できる女に変わった。
唯一、我慢しなかったのはタバコぐらいだろう。
けれど、ちょっと吸っては端を折り消すタバコだけはやめることができなかった。
そうはいっても、美容院に行くことも控え、洋服を買うことも惜しむ専業主婦の暮らしが苦であると感じるわけではなく、彼と結婚して幸せ…と、素直に感じていたのだ。

でも、皮肉なもので女って〝女をキープすること〟を後回しにするとみるみる女度が急降下するものだ。

つまり、私は女として無惨な姿になっていた。

言い換えれば、夫から見て色気がどんどん薄れていったということだ。

夫が私にこんなことを言った。
「髪がボサボサ……ほら、洋服だってヨレヨレじゃん……」
はっと我に返って、夫に見られぬようにしながら姿見の前に立った。
……薄汚れた主婦だった……
結婚ってなんだ?

女と妻は両立できないのか?


それとも、両立できないのは所詮、私に女力が足りぬだけの話?
エプロンは似合うようになった。でも…
エプロン姿でタバコを長く残したまま消す仕草を省みれば、私の属性の薄っぺらさを知ってしまうようで悲しくなるのだった。
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