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結婚を後悔させる理由があふれている
それでも離婚しないのは
愛が消えぬから・・・?
「結婚なんて面倒なだけ」そんなことを口ずさんでいた夜オンナも、いつしか妻となった。そして、生まれて初めて経験する〝ひとりではない幸せと喜び〟けれど幸せなんてつかの間だった・・・結婚とは・・・後悔するもの? 過ぎゆく時間に問いを立てる・・・

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結婚して夫の不潔に嫌気が差すとき


晩ご飯を食べてから、歯も磨かずにフロにも入らずにソファに横たわる夫。

わかるんだ……
仕事でとても疲れていることは。
けれど、毎日毎日そういう行為が続くと妻として嫌気が差すのはおかしいのか?
「またそこで寝るつもり?」
学習能力はそんなに低くない私は、このタイミングで声をかけなければ例のごとく夕飯時から深夜までソファで寝て、真夜中にゴソゴソ起きてまたなにか食べて、寝ぼけながらようやく布団にがさつに入ってくることっを知っている。
だから一歩手前で彼の生活態度を誘導しようとするのだ。

そんな私に彼は言う……
「わかってるよ、寝ないよ」
うっとうしそうに返事をする彼の目は半目状態だ。
噓をつけ、夫。
直後……もうそこでぐっすり寝てるじゃないか。
「ほらー!風邪引くからー」
ちょっと声に張りを効かせて夫を起こそうとするが、眠りこけた動物のようにゴロンと横たわったまんまイビキをかく夫。

もういやだ

歯も磨かずにフロにも入らず真夜中にムシャムシャなにかを食べて、布団に入られて隣でクチャクチャものを噛む音を聞くのは……

私は強気になって彼を起こす。
起きてよ!
すると夫は完全に目が覚めるが同時に完全に機嫌を損ねてしまうのだ。
オレにかまうなよ、ひとりで勝手に寝てればいいじゃないか?
言わんとするのはそういうことなんだろう。
でも、この広くもないマンションで夫婦それぞれが自由気ままに各自のライフスタイルを一貫するなんてできるわけないじゃないか。

そんな男、放っておけばいい。
と考えたこともある。
けれど、ここが私の矛盾するところだ。気になって眠れないのだ。もちろん、夫の生活習慣が気になるのだけれど、電気もテレビもつけっぱなしで光熱費も気になってしかたない。それに実際に風邪なんてひかれたら欠勤して減給、病院に行って医療費の支払いとダブルパンチだ。さらに、私に風邪がうつればどうだ?
負の要素トリプルパンチじゃないか。

私はこの先ずっと、こんな毎日を繰り返すんだろうか?
彼が退職するまでこんな毎日を繰り返し、夫を支え続ける?
それが良き妻、良き女房?
それに見合う〝愛〟を私はウン十年というスパンで持ち続ける自信がある?
自分への問いを繰り返す私だった。
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