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結婚を後悔させる理由があふれている
それでも離婚しないのは
愛が消えぬから・・・?
「結婚なんて面倒なだけ」そんなことを口ずさんでいた夜オンナも、いつしか妻となった。そして、生まれて初めて経験する〝ひとりではない幸せと喜び〟けれど幸せなんてつかの間だった・・・結婚とは・・・後悔するもの? 過ぎゆく時間に問いを立てる・・・

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親の離婚話を無責任に言い広める夫に泣いた


熟年夫婦の離婚話は時々聞く話だ。

他人事なら世相が生じさせた現象だとかなんだとか第三者的に評価さえしていれば良いのだろう。
けれども、離婚の話が自分事になれば受け止め方は違ってくる。

――とりたてて不自由な暮らしでもなかった平凡なサラリーマン家庭。
一見…そういう家柄の方がこわれやすくもろいんだろうか?
私が結婚して数年経った頃、両親が別居を始めてしまったのだ。
別居のタイミングが両親の都合だけでそうなったのか、はたまた、娘が嫁いで結婚生活が軌道に乗るまでの間、ガマンし続けてきたのかどうかはわからない。
とにかく、自分の結婚生活自体に離婚の二文字がちらついていた私だったから、まさかの両親の別居騒動には驚くばかりだった。
加えて、老いた両親である…。
いまさら?なぜ?
静かなる波乱は着々と離婚に向かい、もう後戻りはしない凄みさえ感じた。
老いた分、人生の決着をつけようとする覚悟の強さがにじみ出ていたのだ。
私の心は揺れた。


夫にもそのことを話した。両親のことだったが私の胸中からこぼれてしまうほど大きな問題だったから無意識にパートナーに言ってしまったのだ。
すると彼は、両親の離婚の危機を知りうろたえている私のフォローなどすることなく、父親の心配ばかりするのだ。
その理由は、家事をする母が居なければ父の生活が不便になるだろうと言うことらしい。
男同士だからどうしてもそういう考え方に振ってしまうのは仕方がないとして、目の前で落ち込んでいる私の心配をしてくれないのはどうしてなんだろう?

――数日後。
とんでもないことがわかった。
夫がこの話を自分の両親に口外してしまったのだ。
〝言わないで欲しい〟と口止めしなかった私が悪い?
どうしてこんなことをペラペラ喋れるんだ?
しかも離婚が決まったかのような伝え方をしたと言う。なぜなんだ?
仮に離婚することになっても結論に達してから報告すればいいじゃないか、私の口で……。これほどセンシティヴな問題をお気楽に横流しする無神経さに悲しみが止まらない。
「これは自分の親のこと。もし立場が逆ならどう思うの?時期と状況によって伝える必要があるのなら私の口から話します!」
夫に鋭い言い方をすると彼なりにキレて言い返してくる。
「どうせ離婚したこと話すんだろ?今でも後でも一緒じゃないか!」
「………」

夫にはこの問題が他人ごとでしかないんだ。
そう思うと涙が止まらなかった。

親が離婚の危機にあることは子供にとってうずくような悲しみだ。

にもかかわらず、両親の不仲を嫁として申し訳ないと思っている気持ちが夫には届かない。
夫が心配もしていないようなことも考えている。
長男の嫁である長女の私。
離婚した当人同士は他人でも子供はそれぞれにつながっている。この先、どちらか片方が要介護になれば私が黙ってみているわけにもいかないだろう。と同時に、夫の両親だって歳は取るのだ。
親の老後問題は実情や居住の距離感や考え方などが織り混ざる難しい問題だ。

〝そんなの先の話…なんとかなるんじゃない?〟とする夫の考え方は、余りにも人ごと過ぎるじゃないか。
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