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結婚を後悔させる理由があふれている
それでも離婚しないのは
愛が消えぬから・・・?
「結婚なんて面倒なだけ」そんなことを口ずさんでいた夜オンナも、いつしか妻となった。そして、生まれて初めて経験する〝ひとりではない幸せと喜び〟けれど幸せなんてつかの間だった・・・結婚とは・・・後悔するもの? 過ぎゆく時間に問いを立てる・・・

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夫と離婚することを具体化させていくと思いのほかシャンとする私


結婚する理由ってなんだ?
夫婦でいる意味ってなんだ?

この人生哲学めいたテーマに私の精神がとらわれてしまった頃、私は自分の存在価値をさげすむようになった。
自発的に人生を終わらせる考えも浮かんだが、うつ病になったことは治療を受けることにつながり、結果、自らの存在を消してしまうなんて愚かな行為から距離を置くことができた。
考えてみれば、結婚してうつ病になってしまったことは夫に対してSOSを発信できなかった自分が、病院や医師に対してSOSを発信したのだろう。

ところで、人生を終わらせてしまうのではなくやり直すことを考え始めた私には離婚の二文字がつきまとった事実は否めない。

「離婚したっていいじゃないか」

そういうセリフを日々、自分に向けてつぶやいていたような気がするのだ。
不思議なことに、離婚実行を具体的に計画するようになるとなんだか吹っ切れたようにシャンとしてくる私。
離婚するために再就職に有利な資格でも取得しよう。そうそう、夜の蝶に出戻りだなんてイヤだよ…。
それから、仮住まいとしてマンスリーマンションを見つけておこう。
当面の生活費はどうする?
やはり親を頼るしかないか…どう言うだろう?

離婚したって子どもは居ない

だからシングルマザーではなくてただの女に戻るだけだ。
もっといい人に出会う機会だってワンサとあるに違いないよ…

本当に不思議だ。
夫婦関係を継続するための悩みは言わばポジティブなことだろうが、考えるほどに自分が弱っていく。
一方で、離婚計画なんて言わばネガティブなことだろうが、考えるほどに自分がシャンとしてくるのだ。

おもむろに区役所に出向いた私は、離婚届を手にして帰宅した。
机の上に離婚届を置きマジマジと眺めているとなんだかワクワクする。
署名と印鑑を押すと、そのまま机に置いた。
そして家出したのだ。

家出。でもちゃんと行動計画は立てていた。
当夜はビジネスホテルに部屋を取り、翌日には実家に帰る。そうしてしばらくの間は親に世話になろうと心に決めていたのだ。

さびれたホテルの一室で実家に連絡を取り、明日帰るからしばらく助けて欲しいと母に告げた。言葉は少ないがダメだ帰ってくるなとは言わぬ母にホロリとしながら電話を切った。けれど親の優しさに打たれているのもつかの間…
コンビニで買ってきたオニギリをほおばりながら「さあ!自分らしく生きるぞ!」と将来を思い描く私は開放感に充ち満ちていた。

〝離婚ごっこ〟のつもりなんてなかった。

このまま、夫にも納得してもらい円満な協議離婚が成立すれば良い。若い二人ならまだまだ人生をやりなすことができるはずだ。
むしろ、夫は快諾するに違いない。
せめてこれだけは自分から言えないなと損得を勘定していたかもしれぬ人だから、妻の口から離婚を切り出せば何ら混乱する話にもならず電撃結婚ならぬ電撃離婚が成立するだろう。私の頭の中ではすでに明日のこと明後日のこと1月後のこと1年後…自分の人生像はどんどん描かれていくのだった。
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