MNPでお金のめぐりがどんどん変わる!!

友だち追加

結婚を後悔させる理由があふれている
それでも離婚しないのは
愛が消えぬから・・・?
「結婚なんて面倒なだけ」そんなことを口ずさんでいた夜オンナも、いつしか妻となった。そして、生まれて初めて経験する〝ひとりではない幸せと喜び〟けれど幸せなんてつかの間だった・・・結婚とは・・・後悔するもの? 過ぎゆく時間に問いを立てる・・・

スポンサーリンク

ハゲている旦那のコンプレックスと嫁の態度


私はハゲている男性に抵抗を感じない女だ。
たとえばハゲた男性とメタボティックな男性、どっちに抵抗を感じるか? と聞かれれば、私は太った男性に抵抗を感じてしまうのだ。
理由はひとつ、ハゲていることは努力で解決できる問題ではなかろうが、太っていることは努力で解決できる可能性が高い。つまり努力で改善できるのに〝しない〟ことに偏見を強めてしまうというマイ理論なのだ。

とは言え、この手の好き嫌いは感覚的な要素に支配されるのだろうから、パッと見て何とも思わないか、それとも引いてしまうか…そこに理由もなにもないんだろうとも思う。


夫の場合、知り合った当時から薄かった……。
きっと若はげの体質だったんだろうね。けれど私はハゲを減点する女ではなかった。で、結婚してからもハゲは進み、加齢に伴っておでこと髪の毛の境界線がジワリジワリと後ろに下がっている。じゃあ、いっそのことスキンヘッドの髪型にしてしまえば?と、妻の立場で望まなくも無かったが、旦那の髪型を嫁が決めつけてしまうわけにもいかない。
それに、スキンヘッドは似合うに合わないがあるから下手するとちょっと危ない印象になってしまっては元も子もない。

夫の言い分によると、学生時分から薄毛には自覚していたんだとか…
そうなのか、彼は自分なりに悩んでいたみたいだ。やはり、当事者としては黒々とした、いや、年齢相応の髪の量でありたいようだ。

さて、ハゲに対して抵抗のない私ではあるが、薄毛は夫の悩みでありコンプレックスである。妻は夫の劣等感にどう接するのか?
誰にだって身体的なコンプレックスのひとつやふたつ…ある。
ただ、他人や家族からコンプレックスにどう触れられるかによって当事者の精神的負担は大きくも小さくもなるはずだ。

「私はハゲに抵抗ないよ」と断言しておきながら矛盾するような言動を、夫にしてしまった経験がある。
ひとつめは部屋に落ちる髪の毛について。
まめに掃除機がけをしているのに部屋の髪の毛が目に付くことを夫に言ってしまったことだ。つまり、掃除しても抜け毛が多いから床に髪の毛が残ることを何気なく失言してしまったのだ。もちろん悪気は無い。けれど夫の気持ちは傷ついたのではないか?と思っている。「ごめん」と詫びる夫のひと言がよけいに私を罪深くさせたことを強く記憶している。

ふたつめは上手く共感できなかったこと。
カツラのCMが流れている瞬間も気まずさが漂うが、その日もそうだった。
「オレもやってみようかな…」
A社のカツラのコマーシャルを見た夫がつぶやいた。
「どっちでもいいじゃん…」
私が返した言葉だ。

夫は妻の無理解にさぞ残念な気持ちになっただろう。
自発的にハゲの劣等感を口にして家族から返された言葉は、無関心な「どっちでもいい」という言葉。
ハゲに抵抗も偏見もない私の尺度で、夫のコンプレックスを評価してしまった私。どっちでもいいような問題は、夫には重大な身体コンプレックスであった。


そんなわけで、私たち夫婦の間では薄毛の話題はタブーとなった。
触れてはいけない領域…それが夫のハゲに関する話題だ。
話題にしてはいけないし、仮に本人が口にするような場面であっても哀れでさえある。だから、髪の毛の話題はしない。
それでいいんじゃないか?

夫婦と言えども、背負ったコンプレックスにアクセスすることは容易ではないのだ。触れないことは敬遠することではなく、いたわりではないだろうか。


スポンサーリンク


――アクセスの多いページ――

スポンサーリンク