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結婚を後悔させる理由があふれている
それでも離婚しないのは
愛が消えぬから・・・?
「結婚なんて面倒なだけ」そんなことを口ずさんでいた夜オンナも、いつしか妻となった。そして、生まれて初めて経験する〝ひとりではない幸せと喜び〟けれど幸せなんてつかの間だった・・・結婚とは・・・後悔するもの? 過ぎゆく時間に問いを立てる・・・

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風邪をひいても何もしない旦那


風邪をひいてしまった妻に対する旦那の態度は、風邪をひいてしまった旦那に対する嫁の態度よりも数段、冷ややかだ…。

と、感じるのは私だけか?それとも私の男性への偏見か?

さておき、正直私は、風邪をひいた時の夫の態度に不満があった。

どんな不満かというと、それはとても単純で、冷たいのである。
弱っているのだから優しくして欲しい。と、それが本音なのに夫はいつもと変わりなく単調に過ごす……。
じゃあ、その逆はどうか?
夫が風邪をひいて苦しんでいれば、私は「大丈夫?」と優しく声をかけ、ビタミンを多く取れる果物やレシピ、消化の良いおかゆをつくって彼に尽くしてあげるのだが、私にとっては何も特別なことではない。
パートナーが病気で苦しんでいるのだから、病気でない自分が優しくすることは当然の行為であり、それが夫婦関係のスタンダードじゃないのか?
と、そう思うのだ。

それなのに、どうしてこうも夫婦で優しさの差が生じてしまうのか?
どんなときでも嫁には優しくしないことが旦那の体裁?
バカな……そんな古ぼけた亭主関白は、そんなものでも肯定できるほどのヒューマニティーに富んでいればの話じゃないか。

風邪をひいても何もしない旦那には、薄っぺらい愛情だけが浮いてくるような優しさの薄っぺらさが浮き彫りになる。


その夜、出張のために三日ぶりに帰宅した夫は、ただただ疲れたとばかりに、風邪でダウンした私と目も合わせようともしなかった。
頭が痛い、熱もある、咳が出る…
よくある風邪の諸症状は隠そうとしても隠すことはできないのだ。その一方で、夫は事実を知りながらあえて私の体調を口にすることはしない。
目を合わせようとしないのだから、私も苦しいとかしんどいとか、口にしてはいけないと悟り、なんでもないように振る舞った。

正直言って、食事の用意や後片付けなんて、夫にやってほしかったが〝迷惑〟だと思われれば余計に悲しくなることがわかっていたからカツを入れて頑張るしかない。

拷問のような家事がようやく終了し、布団に潜り込んだ。
必死で咳を我慢しているのに、少しでも咳をしてしまうと夫がうるさそうに寝返りを打つ……。
すると、なんだか涙が出てきた。
少しで始めた涙は次第にワーッとあふれ出てしまって、不満とか悲しみとかを口にしてはいけない分、涙はあふれ出た。

「泣いてるの?なんで?不思議な人だね?」

わかっててそういう言葉を投げ捨てる、夫の属性ってなんだ?
それがあなたの夫らしさ?
わからない…わからない。

咳を押し殺しながら寝てるのか起きているのかよくわからない感覚で過ごした一夜。翌朝、フラフラの私が薄目をあけてあたりを見ていると、夫はそそくさと身支度をして出勤していった。

〝ほったらかし〟
そんな言葉が、よく似合う嫁と旦那の冷たいコミュニケーションを感じていた。

夫はきっとこんなことを言うだろう。
〝たかが風邪ぐらいで〟

風邪をひいても何もしない旦那にも根拠はあるんだろうね。

もちろん、そりゃそうだという理解は私にだってある。けれど、ほんの…ほんの少しの優しさがあったっていいじゃないか?
〝大丈夫?〟
ただそれだけのひと言でいいんだ。
そのひと言で、どれほど救われる気持ちになるだろう。
そのひと言欲しさに、涙がこみ上げてくれば〝わけもなく泣くなんて不思議な人〟と言われてしまえば、私はどうしたらいいんだ?

離婚を考えるときって、日常に点在する、こういうすれ違いなんだろうと思う。
私は夫を愛し続けられるだろうか?これからずっと……。
それならば、私は優しさに無欲であらねばならないか?
無欲であることが離婚せずに結婚を継続する条件なのか?
弱ってしまったときに支えられることのない嫁が考えることは、そんなところだった。
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