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結婚を後悔させる理由があふれている
それでも離婚しないのは
愛が消えぬから・・・?
「結婚なんて面倒なだけ」そんなことを口ずさんでいた夜オンナも、いつしか妻となった。そして、生まれて初めて経験する〝ひとりではない幸せと喜び〟けれど幸せなんてつかの間だった・・・結婚とは・・・後悔するもの? 過ぎゆく時間に問いを立てる・・・

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愛されることはストレス解消となり妻が女であり続けられることでもある


小さな不満が積み重なれば莫大なストレスとなる。
それなのに、苦渋の心情をもてあましながら平凡な日常に埋没する。
とにかく、私には夫婦関係のストレスがあるのだ。
夫への不満、専業主婦としてのグチ…言い出せばキリが無い。けれど、結婚して理想と現実を行ったり来たりしながら悶々とした日々を過ごす機会が増えたことには違いない。

莫大なストレスはどこかで自分から逃してやらないと苦しいままだ。

ストレス解消法?

きっと、夫の腕につつまれて眠るときだろう。
そのとき、私はすべてのモヤモヤを忘れている。
と同時に結婚して私がいちばん幸せだと感じるのは、このひとときの感触だ。
他の悩みや問題の全てを忘れさせてくれるような安らぎに魅了されて「この人と結婚したい」と考えたのも事実だ。

夫の体温は冷え性気味の私よりほんの少し高くて、ほんわりと温かい。
背中の側から長い手で私の手を握ってもらいながら眠るとき、結婚っていいなと心から思うのだ。

二人が出会って間もない頃を思い出すな……。
はじめていっしょに眠ったあの日のこと。
彼は私の背中におでこをくっつけてスヤスヤ眠っていた。

この人と結婚したいと思った。

この先、ずっと夫のぬくもりに愛されながら生きたいと思った。
もしそうなら、些細なグチも不満にも私は穏やかで広い心で受け止められるんだろうな。あっ……それは私が永遠に女であり続けられることでもあるんだろうな。

そんなことを願うばかりだった……。
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